かとちえ&短歌ください

何かと滞りがちな更新ですが、採用されたとなるとこうして前のめりで更新したりして何とも現金ではありますが報告を手短に。


かとちえの短歌色物語 テーマ:白磁
優秀作の中のひとつに選んでいただきました。

http://www.3a-cocoro.com/category/1284429.html


カーテンのむこうにまさかの大雪を眺めているかのように動けない


かとちえさんのコメント
>実際に降っているように思わせておいて、比喩なのですね。うまいです。


うまい。ですって。えへへ。
ちなみに「まさかの大雪」今年の冬はあんましなかったです。


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ではもうひとつ。

穂村弘さん連載「短歌ください」ダ・ヴィンチ2009年4月号
テーマ:「匂いのある歌」

底冷えのする屋上につま立ちて瞼とじればペヤングの匂い


穂村さんのコメント
>奇妙なリアリティがあります。いわゆる「素敵なもの」が全く出てこない素敵さ。


ペヤングの匂いが頭を冷やしてくれる。
そんなリアリティもあるんじゃないかと。


ちなみに他の投稿作はこんなでした。


ひんやりとしたマフラーにそっと顔うずめれば吸血鬼の匂い

外から帰ってきたばかりのマフラーって「冷たい外気の匂い」がする、ような気がするんです。室内にいる人間にとっては。うまく言えないですけど、それがなんとなく吸血鬼の匂いに思えてならない。というか、そういう妄想。です。


以上、報告でした。題詠2009も、こつこつ詠んでいきます。