2007-01-01から1年間の記事一覧

取り皿

枝豆のカラを誰かの取り皿に置いてしまったような手違い (伊藤真也)

二葉亭四迷

↑ウインク関連記事 http://crash-log.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_c727.html

ウインク

モールスをトトトツートト ウインクで「あなたとならば死んでもいいの」 (伊藤真也)

明日

オレはもう明日死ぬけど泣くからねナゼナゼナゼ?って七年後の今日 (伊藤真也)

小麦肌

歯を出してジョッキ掲げた小麦肌 褪せても褪せてもキャンペーンガール (伊藤真也)

更新

わー、 かんたん短歌blogが更新されていました。 更新を心待ちにする一方、 箸にも棒にもかからなかったら…。 という考えが常に頭の中を巡り、 いっそこのまま更新なんかしないで。 とも思っていました。 結果としては、いくつか選んでいただきました。 本年…

メロン味

メロン味立ったまんまでひと息にすすれば夏の残りは2秒 (伊藤真也)

正しい

前かがみ谷間を記憶するボクを正しい姿勢の犬が見ている (伊藤真也)

活用法

「なにしてるの?」 って聞かれたら、 「君がかわいすぎて直視できないから」 なんていう口説き文句はどうですかね? だれか人柱になってください。 (ちゃんと結果を送ってくださいね)

泳ぐ

大好きなあの子の笑顔をグラス越しゆらり泳がせブサイクにする (伊藤真也)

調子に乗って

またまた、加藤千恵さんの「かとちえの短歌教室」へ送りました。 テーマは「楽器」。 猫なで声を楽器に見立てた所がポイントなんですが、 テーマを知らないで読んだ場合、伝わらないんでしょうね。 むむう。

奏でる

許せないだけどやっぱし許しちゃお 猫なで声を奏でるきみを (伊藤真也)

加藤千恵さんの「かとちえの短歌教室」へ送った作品が、 なんと、「今月のかとちえ賞」に選ばれました。正直な話、送ってから後悔してました。 なんか、自分らしくないかも…と。 第一、選ばれる訳ないし…とも。 でも、選ばれたらそんな思いは吹き飛びました…

ドライブ

出くわした入道雲にふたりして遠近感の狂ったドライブ(伊藤真也)

禁煙席

持て余す東京行きの禁煙席 小指でなぞったグラビアアイドル (伊藤真也)

ふらり

お手々とかつなぎたい子を探す目がふらりちらりと不埒がちの夏 (伊藤真也)

どうにでも

どうにでもできるじかんがありすぎて きょうもいちにちなにもできない (伊藤真也)

アスファルト

惚れるなよ 夕立にまみれて香る湯上がり肌のアスファルトには (伊藤真也)

それにしても

いや、だけど、イヤホンのコードってアイツ何なの? 軽くポイってその辺に投げただけなのに、あとで拾ってみると奇跡としか思えない絡まり方してんの。ぐるぐるに丸めて窓から投げ捨てたくなるよね。

もつれたコード

もどかしくもつれたコードほぐす君の目 吊革の輪越しに見たい (伊藤真也)

雨に飛び立つ

7月に紫色をたぎらせて雨に飛び立つスズメバチ 無敵(伊藤真也)

サイダー

振り向いた途端にいやがらせのキス 路上にはじけたぬるいサイダー (伊藤真也)

コーヒー

おまえが消えた朝だった ひとまずはコーヒー沸かす寝耳の水で (伊藤真也)

幸せだらけ

幸せだらけで哀しい冗談を言えない僕を君も悲しい?(伊藤真也)

モンシロチョウ(改1)

助手席のキャベツ畑に見とれててモンシロチョウをはねてしまった(伊藤真也)→改作前

モンシロチョウ

左手のキャベツ畑に見とれててモンシロチョウをはねてしまった(伊藤真也)→改1

降る

「降る降る」と傘を握らす君の手が触れた途端に脳がふるふる(伊藤真也)

ゴム長

傘の赤 黄色のゴム長 あじさいの青に眩んで目を片つむり(伊藤真也)

会話(改1)

甘たるい会話の腰を折るハエを置き去りにする高速道路(伊藤真也)→改作前

シアン

太ももをシアンに照らすスターマイン やぶ蚊と競う緊張の夏 (伊藤真也)