短歌

曖昧

なによあれイケメンだって言ったじゃない 水でうすめた曖昧もこみち (伊藤真也)

ジリジリジリジリジリジリジリジリジ死体みたいに犬が寝そべる(伊藤真也)→改1 →改2

犬(改2)

アスファルトゆらゆらゆらら蜃気楼 犬が寝そべる死体みたいに(伊藤真也) →改作前 →改1

犬(改1)

ゆらゆらゆらゆらゆらゆら蜃気楼 死体みたいに犬が寝そべる(伊藤真也)→改作前 →改2

農道

JAのあのコのカレは支店長?なみだをぬぐいに農道飛ばすぜ(伊藤真也)

マクドナルド

ふつうならマクドナルドよ だけどいい?山瀬まみなら まぐどなでゅどね (伊藤真也)

デザイナー(改1)

はにかむキミは指折りの空間デザイナーだねってキザに決めたい (伊藤真也)→改作前

パーカー

「ごめん無理」失意で冷えたほほを打つ はためくパーカー毎秒7回 (伊藤真也)

お茶

ねねねねね このあと二人でお茶をしよ(それが済んだらイチャイチャもしよ) (伊藤真也)

デザイナー

笑うお前は一流の空間デザイナーだなってキザに決めたい (伊藤真也)→改1

フリスビー

ラブのサインさ放るのさ水平に飛んでったっきりのフリスビー (伊藤真也)

ワイングラス

透明なワイングラスの液体をカマトトぶって傾けている(伊藤真也)

アンテナ

寝ころんで返事を待ってる受け取るのわたしアンテナ 窓、空、素足 (伊藤真也)

サイン

ふたりがもう目の合図することはない なすすべも夏どうしようも夏 (伊藤真也)

つま先立つ

丸刈りにムースなでつけ目をほそめ 夏の背伸びを0.5センチ (伊藤真也)

受信できません(改1)

住宅街で迷うつむじに降り注ぐGPSの緯度経度(伊藤真也)→改作前

受信できません

方向音痴 迷うつむじに降り注ぐGPSの緯度経度(伊藤真也)→改1

もうひとつ

ワレワレハ ガリガリ君の棒なのかくちびる漏らすハズレよハズレ(伊藤真也)

大丈夫

なあいいか?ウツになるなよ大丈夫ひじきで箸が汚れちゃっても (伊藤真也)

触れてみますか

気が触れたいほど青くて空に吐く ハレホロヒレハレハレホロヒレハレ(伊藤真也)

手当て

うす切りのチーズを貼ってあげたいの仔牛がねぶる腫れた乳首に(伊藤真也)

ダンス(改1)

ひっひっふうう泳いで来いよ踊ろうぜ俺の手のなか産婆のリズムで →改作前

さよなら野口(改1)

色レジ子小銭をかくし野口出しコンビニエンスなスキンシップを (伊藤真也) →改作前

さよなら野口

か、カワイイ!小銭はあっても野口出しコンビニエンスなスキンシップを(伊藤真也) →改1

ダンス

ひっひっふうう泳いで来いよ踊ってくれよ俺の手のなか さんばのリズムで(伊藤真也) →改1

イソフラボーン

「ごめんね今日はアノ日なの」絹ごし豆腐揉みしだく夏の夜の夢 (伊藤真也)

確認

山道ではばかりする友そのモノをサイドミラーでそっと確認 (伊藤真也)