2009-01-01から1年間の記事一覧
報告します。 本当は、「かとちえの短歌色物語」がダメだったこととか、 笹短歌ドットコムで2首、かろうじて拾っていただいたこととか。 そんなこんなを包み隠さず発表する所存だったのですが・・・。 めんどくさい病にかかっていたということでお許しください…
くしゃくしゃにまるめた手紙ポケットに押し込んでみる意味ありげに
コンビニが失くしたしっぽ「エンスストア」カラカラ枯れて砂まじりの風
だったのか あの日あのとき既にもう手に入れていた空しい手触り
こうやって並べてみると案の定 半透明のほうがやらしい
きっかけは前触れもなくカラコンと崩れた氷 す、す、す、す、酢イカ
昼下がりベランダの隅ゆれている乾きっぱなしの青いワイシャツ
シシトウの天ぷら投げつけ着火した夫婦喧嘩が燃える食卓
寝息しか聞こえないからくちばしでついばむように触れたくちびる
もしもいまあのおっぱいにつぶされて呼吸困難で殉職してもいい
昼過ぎにヒッと目覚めるカーテンの漏れ日眩しい日々は貧しい
皺寄った手のひらノート代わりにして孫の名前を覚え書きする
埋められない方向性でおっぱい部・部長まさかの解任劇
平等な愛は思わぬ軋轢を生む ユミとミカにつける格差 ※改作しました(以下、元の歌) 平等な愛は思わぬ軋轢を生む 明確につけよう格差
噴き出した結露まみれのワンルームでもたぶんそれまだ煮えてない
その笑顔 おととい買った型落ちのデジタルカメラで切り取ってもいい?
襟足を濡らして雑居ビル出れば 父に出くわし即、Uターン
何かと滞りがちな更新ですが、採用されたとなるとこうして前のめりで更新したりして何とも現金ではありますが報告を手短に。 かとちえの短歌色物語 テーマ:白磁 優秀作の中のひとつに選んでいただきました。http://www.3a-cocoro.com/category/1284429.html…
電柱の陰からドアの隙間から不眠不休で見張る嫉妬師
牛乳がみるみる机を覆うように発達中のあばたもえくぼ
「カタカナでしゃべってるみたいでカワイイ」ガチガチのボクのほっぺたにキス
この街を滅ぼしたのはこのアタシ誰のせいでもないなんてウソ
笑えなくなってしまったこの顔にめでたい何かを飾りつけてよ
「ふわふわじゃない!」と社長はふわふわの腹を揺らして限りなく激怒
抜いてきた親知らずの穴 立ち食いの月見うどんで遅めのランチ
ひだまりでうたた寝をする夢を見て 夕暮れ寝汗ああ再放送
もうすでに調べはついていて指を震わせながらつきつけるだけ
とめどなく降る水玉をワイパーして走るみたいにモテ過ぎたい
指令でも罰でもなくてただひとり声を出さずに過ごす一日
「生きてればそういうこともあるってば」助言のような呪文のような