題詠2008
なんとかかんとか100まで詠むことができました。 短歌を毎日毎日考えることができて楽しかったです。 主催の五十嵐きよみさん、ありがとうございます。 さて、お題がなくなったので詠まなくなることは必死。 次の題詠が始まるまで、どうやって詠んでいくかが…
「おやすみ」を言ったそばから枕投げ繰り返すボクら青春ゾンビ
いま俺に必要なのは「小栗旬っぽい髪型で」と伝える勇気
地下室を出られないのでらんらんと明かりをつけて過ごしています
複写機は死期を悟ると自らのコピーを試みるのだという
さあ今だ「かゆいところはここです」と股間を指して訴えろオレ
底抜けに興奮しすぎてグランドを十二周した 君が笑った
7年の沈黙破り掻き鳴らす ツクツクボーシツクツクボーシ ※「セミの幼虫期間は7年」という一般的な認識をもとに詠んでいます。(実際には3年から17年と、種類によって幅があるみたいなのですが、そこはそれということで目をつむっていただきたいということで)
なあジョンよパタパタ動くそのしっぽあの子の前で使うからくれよ
生い立ちに口をつぐんだままでいい 三歩進んで二歩下がればいい
床の間で「がんばったで賞」のメダルが二束三文の輝きを増す
渇いてるような渇いてないような喉を横切る極上玉露
子リスとかオカピのことしかカワイイって言ってくれないの 5点減点
あれはそう 馬糞を踏んづけた君が錯乱中の出来事でした ※gooブログでは、記事中に規約に触れる単語(危険な単語?)があるとトラックバックできないようです。この場合、やはり「錯乱」でしょうか。それとも「馬糞」でしょうか。どっちでもいいか。
約束をすっぽかすのが得意技 小悪魔キャラのペテン師天使
カマキリに恐れおののくあどけない背中越しに嘘の入れ知恵
誤飲したうがい汁が気になって駅への道を猫背で進む
来年もあまいトマトを孫のため 北半球を耕す爺っち
だっだっだ・だだだだだがや・だっだがや DJ名古屋くねりだす夜
「葛藤にもだえ苦しむ研修医ごっこ」で遊ぶ あどけない瞳
すみませんお尋ねしますがこの天気 嵐でしょうか?台風でしょうか?
ぎこちなくこねた無骨なハンバーグ2Lサイズを覚悟して食え
かつてない演出をしたAVで五年に一度の革命児となる
あまりにもリズミカルな屁だったので合図かと思って返事をした
じゃなくってソソソそれそれその横のななめ手前の丸大豆醤油
気をつけ!手を水平に前ならえ 小さくジャンプしながら前進
「好きかも」が「絶対好き」に変わってく 脳の酸素量が足りない
年収を見透かすように放たれる銀行マンの黒縁ギラリ
片寄りを直せないまま並木道 ぎくしゃく徐々にひだりひだりへ
舌先を緑のまんまでしてみたらひんやりぬるい ほらねメロン味