置き去りにされた仔猫がにゃあにゃあと愛くるしくて沸いた公園
昨年は完走することができませんでしたが、今年はスタートダッシュを決めて原付のように走り抜けるつもりでいます。主催の五十嵐きよみ様、このような場を設けていただいて、本当にいつもありがとうございます。よろしくお願いします。
ガタピシの引き戸をするり抜けてほほすり寄せる三毛を小春と呼ぼう
背の丸み同じと言えば同じだし暇だ蝦だとなんとでも言え
見え隠れする空の青、白い足 踊る保健室のカーテン白い息はずませて動物園のゲートをくぐる手はつながずに午後ティーの口紅気付かないふりで あれ?もしかして味変わった?ふたりして実験しようよ日曜日 それっ二階からプッチンプリンサインコサインタンジェ…
13-aに出るのはこっち、かな? ただ頷いてばかりの東京(伊藤真也)
手に取ったつぶあんずっしりしてたから震えが止まらなくても平気
豆板醤あっちこっちを探しても見当たらなくて間に合わせの味噌
県道を走る 西日に顔しかめつつ「パンダって凶暴らしいよ」
偽りの名を持つ男女 ひどくだらしない空からお湯が降ります
昼帯を上目で観つつずずずずとノンフライ麺の物足りなさ
曇天によろよろあっぱ口開けて はらはらの雪つかまえにゆく ※あっぱ口(あっぱぐち)・・・ぼけーっとした顔で口をぱかーっと開けた状態のこと。(用例)「ほらほら、あっぱ口開いてるぞい」。福島(宮城・山形も?)の方言
あの日から念じ続けた「大好き」がリアス式を伝っていつか
もうやだよ鈍い痛みに慣れるのは知らんぷりして明日、自首しよう
短歌とかブログで心のもやもやをうまく吐き出せずにいる私です。題詠も今月いっぱいですけど、「どうだかなあ」てな具合に諦めムードに染まりつつあります。そんな状況を打破すべく、報告記事をアップして、モチベーションを上げようと思います。 その1 ダ・…
あふれ出たしずくが深く染み込んでほどけない縄 バイバイハニー
幸せを運んでくれるコウノトリ 月明かりのした妊娠をする
言い訳を探して歩く 砂利道にぐらめきながらごめんごめんね
ボクたちは衝突したねあの角で 朝の出逢いはスローモーション
「日だまりに丸まる猫の寝息に似た」語るソムリエ注がれるワイン
夜空見て胸がざわざわ騒ぐのは災いなのか ペルセウス座は
フロントガラスの朝露をワイパーで拭うのが日課になった。エンジンの掛かりも悪くなり名実共に秋が来てしまったのだと憂鬱になる。秋はキライじゃない。キライじゃないけど、冬にリーチがかかったようでうっすら悲しいのだ。暖かい缶コーヒーを飲みながらバ…
僕たちは言葉少なになってゆく刻一刻と 夕闇の泥警
「わさび効きすぎなんじゃねえ?」ツンとくる記憶飛べよ 頬張って涙
校長の顔に牛乳吹き出して「剣幕・オ・レ」ひとときの午後
郷に入り従えば従うほどにすここん常識だるま落とし
真っ先にバンドエイドをくれたよね あれからずっと片思い係
血まなこでミリオンクリック トラップをすり抜け無料のあの子を拾いに
物言わぬマシンがせっせこせっせこと日々邪(よこしま)なメールを寄越す
広すぎて何も言えない青なのになにがなんでも終わる夏なの?